今回は、英語を学ぶために一番最初に必要な学び”Phonics(フォニックス)”について解説します。
サマリー:
・Phonics(フォニックス)は、読み書きのための基礎的な学習
・英語塾に行くと学習することが多いが、家庭で無料で学ぶこともできる
1.Phonicsとは?
Phonics(フォニックス)とは、英語の「音」と「文字の綴り」を関連づけさせる基礎的な学習法です。
簡単にいうと、英語の文字がどのような音になるのかの関連です。
PhonicsはABCをエービーシーと発音するアルファベットの読みとは別物です。
例えば、Aはアルファベット読みはエーと発音しますが、Aのフォニックス読みだとェア、Bはアルファベット読みはビーですが、Bのフォニックス読みはブになります。
海外では、字を読み始める幼少期から学びます。
以下がPhonics読みです。
A | B | C | D | E | F | G |
ェア | ブ | ク | ドゥ | エ | フ | グ |
H | I | J | K | L | M | N |
ハ | イ | ジュ | ク | ル | ム | ン |
O | P | Q | R | S | T | U |
オ | プ | クゥ | ゥル | ス | トゥ | ア |
V | W | X | Y | Z | ||
ブ | ゥオ | クス | ィヤ | ズィ |
2.Phonicsを学ぶメリット
では、Phonice(フォニックス)を学ぶと何がいいのでしょうか。
ぱっとみてわからない単語でも、フォニックス読みをすると読めることがあり、あ、これはこの単語だ!と理解につながります。
例えば、「PIG」というという単語は、アルファベット読みだとピーアイジーですが、フォニックス読みでは「P=プ」「I=イ」「G=グ」となり、プイグ(ピッグ)と読むことができます。
英語があまり読めない我が家の下の子が単語を読もうとする時に「この単語何?」と聞くとフォニックス読みをして読めることがあり、フォニックスは有効だと感じます。
また、フォニックスは他にもいくつかのルールがあります。
1.Short Vowels 短母音 & Long Vowels 長母音
Vowelsとはアルファベットの「a e i u o」のことで、日本語に訳すと母音という意味です。
この母音を短く発音するものをShort Vowels(短母音)、長く発音するものをLong Vowels(長母音)と言います。
Short Vowelsの例は
b・a・g / p・e・n / p・i・g / b・o・x / c・u・p
例えばbox(ボックス)はOをフォニックス読みのオーと発音せず、短く発音します。
Long Vowelsの例は
t・a・p・e/ e・a・g・l・e/ i・c・e/ r・o・s・e/ g・l・u・e
こちらの例はice(アイス)のiをしっかりとアイと発音しています。
2.Silent E サイレントE
サイレントEとは、前に母音が出たときに、あとの母音eがマジックのように消えてしまうルールです。
例えば、nameという単語は、母音はnameのうち赤字の「a」と「e」です。
この最初のaを読むことで、後にでてくるeはサイレントで読みません。
サイレントEになる単語の例は、
cake、rose、cube、nine、bike、nose、lake、home、time、tube、June
など非常にたくさんの単語があります。
3.Polite Vowels 丁寧な母音
Polite Vowelsは、母音が2つ並んだ時、最初の母音ははっきり発音しますが、2番目の母音は丁寧に(静かに)発音するルールです。
polite vowelsの例
「ai」…rain, wait
「ay」…May, day, way, play
「ea」…tea, read, eat
「ee」…week, sleep
「ie」…pie, tie
「oa」…boat, road
「ow」…snow, window
「ue」…blue, glue
「ui」…fruit, juice
※時々母音にwやyが並ぶとPolite Vowelsになります。
4. Consonant Digraphs 2つ並んだ子音
consonantとは子音のことを言います。
子音とは母音の「aeiuo」以外のアルファベットのことを言います。
digraphとは2つの子音が重なると1つの新しく違った発音になることを言います。
例えば、sとhはフォニックス読みではスとハになりますが、shとつながるとシという異なる音が生まれます。
この時に、単語のshipはシップという発音になります。
consonant digraphsの例
「ch」… chime、child
「sh」… ship、short
「ph」…phone、photo
「wh」…white、whale
「th」…think、these、those、that
※thは下を歯にはさんで発音しますが、その時に息だけで発音する場合と、しっかり発音する場合があります。例えばthinkは息だけで、thisはしっかり発音です。
「ck」…back、click、rock
「ng」…sing、long、king
5. Vowel digraphs 2つ並んだ母音
Vowel diagraphsはVowel(母音)がdigraph(2つ並ぶ)ことで新しい音を作ります。
そして2つ並んだことで全く違う発音になります。
例えばhouseのouはハオーユーセとは発音せずに、ハウスと全く違った発音になります。
vowel digraphsの例
「oo」…noon、room、book、look
※ooは「長く強い発音(例room)」と「短く軽い発音(例book)」の2パターンがあります。
「ou」…south、house、mouth
「ow」…town、cow、down
「oi」…coin、noisy
「oy」…boy、enjoy
「au」…August、sauce
6. Murmuring Vowels Rがついた時のあいまいな母音
murmuringとはささやくという意味があり、murmuring(ささやく)Vowels(母音)でささやく母音という意味になります。
このルールは、母音の後にrがついた時に音が変わります。
例えばgirlはirの部分の発音をするときに、口をラッパ口にするように少し開けて意識すると、より英語の発音に近づきます。
murmuring vowelsの例
「ar」…park、car、start
「or」…fork、door、word
「ir」…girl、bird、birthday
「or」…work、fork、word
3.どこでPhonicsを学ぶ?
英語を学習する場所でしたら最初にフォニックスを学ぶことが多いと思います。
しかし、英語を外で習っていない場合は自宅でも学ぶことができます。
Youtubeはphonicsと検索すれば大量に出てきますし、インターネットからも無料でダウンロード可能なものがいくつもあります。
我が家は上の子はphonicsの本+CD+学校で、下の子はYoutube+学校で徐々に覚えていきました。
小さい子は歌のように覚えると、フォニックスの基礎的な発音は覚えられると思います。
まとめ:Phonicsは英語学習にとても役立つ!
phonicsは英語を学ぶ初期には欠かせない学習です。
phonicsは少し複雑なルールまでは、習っても場数を踏まないと読めるようになるまで時間がかかります。
しかし、英語学習には超えないといけないハードルのため、頑張って乗り越えていきましょう。